集中できない

 

f:id:Kond:20191121233420j:image

この絵は静岡に住んでいる頃に描いた。(だから5〜6年前かな)

 

街中にお気に入りのサンマルクカフェがあって、窓際の席から他の客席をぼーっと眺めては、気になった人をスケッチしてた。

 

その時のルールとして、「時間をかけない」「言い訳じみた線はひかない」を自分に決めて。

 

瞬間的な印象を大事にしたい。その人を描こうとした時の自分の感情、手の動き、その人の周りに流れるもの、どんな人なんだろうと想像しながらすぐに紙に写す。

 

時には指先だけじゃなく、腕全体、身体を揺らしながら描いたりもする。

目をつぶって脳みそで描くようなイメージで線をひくこともある。すると、思いもよらない形が生まれてきたりして驚くし、10枚描いたうちの1枚くらいは想像を超えてくることがある。

 

そういう時は脳内で快楽物質が込み上げてきて1人悦に浸っている。次の絵を描く原動力にもなる。

 

自分の心の勢いを殺してはいけない。

その見極めが制作していくうえでとても大事で、特に俺は飽きやすいから集中できている時間が短い。

だからそのわずかなターンを逃さないようにしないと、次にいつ回ってくるかわからなくて不安が襲う。何を描いても何かをしようとしても意味なく思ってしまう。

 

いまだに上手くコントロールできているとは言えないのだけど、そういう性分だから仕方がない。