ぼくはことばをもっている
はりさけそうなむねのいたみ
このところはしがないしゃかい
ほとほといやけがさしてはいるが
まっとうではないわたしもあなたも(きみも)
そのやくわりをになっている
ぼくはことばをもっている
とどけたいものはないけれど
このことばつれてあいにいこう
だれかもわからぬだれかのために
ぼくはことばをもっている
つよくもないし よわくもない
あまくもないが からくもない
しょうみきげんのないせかい
ぼくはことばをもっている
きみのことばはひなたにあって
ぼくのことばはひかげにあった
どっちがどうとかどうでもよくて
どっちもどっちでどうどうめぐり
そのうちことばをうしなって
そのうちみえなくなっていた
詩のためのメモ。
すっと自然に浮かんできた言葉の流れをまずは大事にして、そこにやりすぎない程度に添削していく。時間もあまりかけすぎずに、日をまたぐと作為的になる傾向があるからできれば1フレーズでも浮かんだらその日中に仕上げる。絵も絵でそのときの心情を表してたりはするんだろうけど、詩は詩でその更に細部に入り込むような感覚がある。だから自分にとってはどちらも大切なものとしてある。
毎日のように垂れ流される感情に整理の意を込めて。