はじめてのラブホテル

こんにちはこんばんは。近藤です。

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ラブホテル、ラブホテル、この字面だけでまだドキドキできる29歳はどうなんでしょか。うぶなのか気色悪いのか、ぶりっこおじさんて一時言われていた上地雄輔さんのように天真爛漫ぶんしゃかピースぶちかましていけばキャラとして定着すんのかな。てかそんなキャラいらん。淫乱。

 

はい、というわけで。

初めてのラブホテルの思い出を書いていきます。

 

遡れば小学校低学年の頃、家は周りを山々に囲まれていた静岡のど田舎にあった。

友達と遊ぶにしても、当時は携帯ゲームなんか今みたいに普及していなかったから(持ってる奴は金に余裕のある家庭で、ゲームしたい時はみんなでそいつの家に集まってた。)普段する遊びといったらボール投げとか川で探検ごっこするとかだった。

 

そんなある日、いつものように友達の家に遊びに行こうと自転車を走らせていた。

学校終わりで夕方だったけど子供の頃ってそんなの関係なくて、少しの時間でも遊べたらラッキーみたいに考えていた。友達の家は山の入口みたいな所にあって、ど田舎の中でもさらに人気と建物が少なくなった静かな場所だった。

 

 

ひとしきり遊んで薄暗くなってきた時間。

 

真夏の暑さと楽しかった時間を風に飛ばしながらの帰り道、ふと目の前で車が横切った。その先には細く行き止まりに見える道。

 

いつもだったらさして気にも留めないことに、ある時なぜか立ち止まってしまうことってある。この時がそうだった。

あんな何もないような道にどうして入ったんだろう。気になって後を追った。

 

まっすぐ進む車、ほどなくして左に曲がった。

慌てて追いかけ、そのまま同じように左に曲がる。

 

するとそこにはだだっ広い駐車場があった。ビニールのカーテンみたいなもんが上からぶら下がっている、他にも車が数台止まっていた。まさかこんな、緑が生い茂ったような場所に人が集まる場所があったなんて知らなかったな。

ブーーーーン、と室外機の音が反響する夕日の差し込んだ駐車場、周りを見渡してみても自分以外の人の気配がなくてなんだか不気味だった。車はあるのに、それを感じさせない空気。

ジトッとした汗が流れる。

 

帰ろうとして目線を動かした時、近くにショーケースが置いてあるのがわかった。

埃かぶったガラス製の箱の中ではピンク色した蛍光灯がギラギラと、その光に照らされた意味不明な売り物、らしきものが等間隔に。

もちろんこれは大人の玩具なんだけど、そんなものの存在を知るのはもっと先のことなので、当時の印象は「ただただ怖い、不気味なもの」だった。

 

よくわからない場所でよくわからないものを発見する。恐怖映画のパターンでいったらこのあと呪われて死んでいる。

 

 

 

とにかく急いだ。

ペダルを漕ぐ足に力が入っていた。

家に着いてからは誰にも今日のことを話さなかった。自分の中だけで止めて忘れようとした。その後何度も同じ友達の家で遊ぶことはあっても、あの場所のことは考えないようにしたし、横道に目線を配ることもやめた。

そうして年月経つうちに、いつしかその思い出は時間と身体の成長が解決してくれた。あーあの時のアレはそういうことね、と。

 

 

 

以上です。

こういう見出しのが、反応する人少ないけど実際読む人多いんだよな(初めての恋愛の話とか)

でもまさかゴリゴリの体験談なんか書いても仕方ないしね。

ま、こんなもんでしょう。