ハッとするラジオ

こんにちはこんばんは。近藤です。

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ラジオが面白い。

木村拓哉のFlow』にゲスト出演していた爆笑問題の太田さん。

”ピーちゃん”、”たっくん”と呼び合うくらい昔からの付き合いで仲の良い二人。今回はいなかったけど、田中さんのことも”ウーチャカ”と呼んでいたくらいだから、本当気の知れた仲なんだと思う。いつもだったらゲストに対してある程度の距離をとってホストとしての役割を務めるキムタクだけど、今回はとてもリラックスした感じで楽しそうだった。

太田さんも「どうも渡部です」とか、「この前共演した女優とヤったか?」とか、いつもの調子でボケをとばしつつも、爆笑問題としてメディアに出ている時よりも少し落ち着いた感じで話していた。

3週にわたって二人の間に起こったエピソードが色々話されていて毎回面白かったんだけど、特に最終週の今回話していた、ちょっとしたやりとりのエピソードが印象的だった。

 

太田さんは携帯を持っていなくてパソコンのメールでやりとりするのだけど、その相手というのが明石家さんまさん、サザンの桑田佳祐さん、くりぃむしちゅ〜の上田晋也さん、そして木村拓哉さんの4人しかいないそうで。(他のひとには直筆で手紙を書くそう。)

そいでキムタクの連ドラが始まると、必ず毎話見終わった後に感想の文章を送っているらしく、まあその事だけでもかなり驚きだったんだけど。

ある時いつものように「よかったよ、面白かったよ」の旨を記載した感想文を送ったら、キムタクからの返信で「そうはいうけど、俺、どの役も木村拓也にしかならないってふうに言われてるよ。」と、弱音というのか、こぼしたことがあったらしい。

それに対して太田さんは「そんなことないだろ。それにそんな風に言われてる役者なんて他にいないぞ。むしろすごいことだよ。」と励ましの気持ちを乗せた言葉で返したらしくて、そのエピソードを聴いた時になんだかドキッとした。

もはや当たり前のように、それがどういう風に響くのかさえ忘れてしまうほど定型文化されたこの『キムタクのドラマって全部キムタクだよね』って言葉。

キムタクもといSMAP大好きだけど、でも、過去に自分も人との会話の中で使った記憶がある。その記憶と、ラジオから流れた、その言葉に立ち止まっていた人の言葉とが一瞬リンクして驚いたのだ。

 

届いてるよな。

たとえSNSをやっていなかったとしても、そういう言葉たちはずっと前から届いていたはずで。キムタクという”スーパースターの偶像”を着こなした人にだって当たり前に些細なことが気にかかることがある。

 

いや、まあなんだろ、その話には続きがあってちゃんと笑い話としてオチがついていて、ラジオ自体はずっと楽しく聴いていたのだけど、なんかそういうことを考えたりもしたなって話です。

 

 

 

 

日々ショッキングなことは絶えないけれど、そういうものから守る術は自らの取捨選択だけなので。命を守っていきましょう。その権利と自由があるのだから。