おつかれさまは水餃子

おわったーおわったーおわったー。

つかれたーつかれたつかれたー。

f:id:Kond:20210914003446j:plain

展示最終日無事に迎えられてよかった。もう、とにかく、いろーんな関係各社の皆様、ありがとうございました。お疲れ様でした。出会えてよかった。

新宿丸井という大資本の下、スタバ帰りの人が通るフロアで、山下達郎を大音量で流しながら小躍りする店員を演じさせてもらえたのは、とてもとても貴重で贅沢な体験でした。

 

というのは冗談でもちろん、「いらっしゃいませー」「ありがとうございましたー」「どうぞご覧くださ⤴︎い」などの声がけも積極的に行い、商品が購入された際には丁寧にお包みし、最後までしっかり見送るという業務もちゃんとこなしていました。が、その合間合間でレジ台に篭って、ちまちまドローイングを描いたりもしていて。普通の店員だったらありえん業務態度だけど、そこはまあ合同展示作家としての立場に甘えさせてもらいました。すみません。ただ、久しぶりに人の眼に触れながら描いていたので、程よく緊張感のある絵になったのは収穫だったな、と。

 

あとは、立ち続けて仕事をしている接客業の人の大変さをあらためて実感したな。

普段から運動不足ってこともあるけれど、それにしたって毎回足が棒になって倒れこむようにベッドに横になっていたから、あの過酷さを笑顔で乗り越えながら、常に客の動向に気を配るなんていやはや尊敬。(よく服屋の接客うざいってあるあるとして語られるけど、それ込みでこちらも客を演じながら会話劇を楽しめたならいいのにとは思う。素で話す必要なんてないのだし)

 

 

キャンバスに描いた絵の展示は年一くらいのペースで行っていたけど、紙に描いた絵を大量に見せる展示は、2012年に開催した個展「絵の中の展覧会。」が最後だから、およそ10年ぶり。(数字で確認してみるとすごい経ってる)

f:id:Kond:20210914003543j:imagef:id:Kond:20210914003546j:image

その時のDM。印刷したものを一枚一枚家の形に切って色を塗って送ってた。

 

f:id:Kond:20210914003541j:image

会場の様子。大学二年生の頃に描いていたドローングを壁一面に貼っていた。

 

f:id:Kond:20210914005154j:image

展示会場の前、看板を持ちながら。

 

 

久しぶりすぎて感覚は薄れ、正直、搬入するまでは展示の強度としてどうなんだろう、という不安もあった。額装していないペラ紙の絵が大量に展示してあったところで、むしろお粗末さがより顕著になってしまうのではないかという不安。しかも今回は服の展示販売している空間内での展示なので、そことの親和性もやってみるまでは不安だった。(不安ばっかり)

だったけど、搬入し終える頃には、「なんとかこれだったら大丈夫そう」という状態にまで仕上げられたので一安心できた。

 

実際、会期中に絵を観に来てくれた人と話すと「こんなに大きなサイズだったんだ」とか、「今までずっとSNSの画像で見ていたけど、生で観ると全然違いますね!来てよかった〜」とかの言葉が出てきて、その反応が嬉しくもあるし、なんか新鮮でもあった。

キャンバスに描いた絵を展示している時とは若干違う反応。

常に自分の手元にあって、いつでも見ることができて、触れて当たり前だと思っていた絵は、それを実見するのが初めての人からすると、何もかもが驚きで、発見で、喜びになったりもするっていうのが、当たり前なんだけど当たり前じゃなかったなと。勉強。

 

今回48枚の絵を展示していたけど、それもほんの一部でしかなく、まだまだ紙に描いている絵は家の片隅に積み上げられていつかの出番を待っている状態。またそのうち、今度は違う選抜メンバーで展示を組めたらいいなと考えていたりします。

 

なんかよく説明できんのだけど、ほとほと疲れた日の夜ってすぐ身体を労って横になりゃいいのに、アドレナリン効果なのか、更に自分自身を追い詰めたくなる時があって。

会期終了、搬出終えて帰宅した後に「絵を描かねば」と机に向かいました。が、案の定緊張感なくロクな絵にはならず、後悔。

f:id:Kond:20210914005208j:image

打ち上げで食べた中華料理に含まれていた大蒜。真っ暗な部屋。展示のプレイリストにあった婦人倶楽部の「そいえば台湾」が繰り返し鳴ったまま、ぐっすりと眠りに落ちました。