ここ一週間で観た映画、買った本。
「フリー・ガイ」
面白い映画だった。すごく楽しい気分にさせてくれる。
そしてなんといっても、「トゥルーマン・ショー」に対するリスペクトをそこかしこで感じられて、そこが一番ぐっとくるポイントだった。
敬愛しているジム・キャリー、繰り返し観ている大好きな作品なので、いまあの作品を思い返す機会があったことが嬉しい。
最初から最後までノリが大アメリカ映画。
「ダウンサイズ」
マット・デイモン主演というだけでそそられる。
人類の未来のために、サイズを小さくしてしまえば資源や食料問題を解決できる、といったテーマもなんだか面白そう。予告を見ていた感じでは、社会的なテーマを扱いつつも、全体的な空気感はコメディ仕立てのようで、肩の力を抜いて鑑賞できそうだった。
だがしかし終盤の展開によって着地は少し重め。
「ガンズ・アキンボ」
ダニエル・ラドクリフ主演。突然両手が拳銃化してしまったオタクが殺し合いゲームに無理やり参加させられる、なんともB級絶好調な作品。
ハリーポッターと共に育ってきた世代としては、”ハリー”以降のラドクリフくんの作品は定期的にチェックしてきたわけで、手品を否定する悪の科学者を演じた「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」、摩訶不思議な死体の「スイス・アーミーマン」、脱獄する活動家「プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵」、どれもこれも変わった役で記憶に残る作品だった。
でも、”ハリー”だった頃はそんなに惹かれる存在ではなく、むしろ隣にいた”ロン”役のルパート・グリントのほうが好きだった。それがいつしか、強烈に取り憑いたイメージを払拭するかのごとく、毎回変な役ばっかり演じている彼の活動を見ていて、いつしかファンになっていた。今回の作品も、ヒゲもじゃもじゃで、堕落した生活に汚い言葉、加えて情けない性格、どれもこれも面白要素で楽しませてくれる。
「虚空へ」
今年で90歳になる谷川俊太郎さんの最新の詩集。
息子の賢作さんのYouTubeチャンネルに時々出演していて、いまだ元気な姿で話しているのを見るとなんだか安心する。でもいつか終わりを迎える時がくる。
文字数の少なさや、えらぶ言葉の性格に、タイトルにある「虚空へ」というのが染み入ってくる。
カバー裏の装幀がかわいい。
「A HASTE OF TANIKAWA」
こちらも谷川さん関連。50年以上、ずっと谷川俊太郎の詩集を海外翻訳しているウィリアム・I・エリオットさんの著書。
今まで翻訳した詩の中から25編を選び、それぞれの詩についてユーモアを交えながら紹介をしている本。まだ未読。
以上。