鬱る

 

どうでもいいことをどうでもいいままにして

どうとでもいいようにする

なすがままなされるがまま

なしとげることを念頭にしないで道草の坩堝へ飛んでいけ

なんとでも言いきることができる箱庭で

 

棒人間と棒人間の隙間

美醜を混濁

言葉がおもしろい

 

依存から依存へ

今日も昨日も一昨日も

初めて好きになった人から人へ

人は移る

その度に少し鬱る

 

音楽はずっと流れているから

たとえ泣いたとしてもわからない

充電しているのに満たされないこころ

 

いろはにほへとちりぬるを

夜な夜な

静けさとは反対の自我に嫌気がさすも

耳をそばだてるはわたし