手のひらの光

明日は今年最後の日。でも、ずっと続く毎日の中のひとつ。なにかある気がするけど結局、なんでもないようなことだらけのなんてことのない日。蕎麦食って、初詣行って、実家帰って、んで親戚の家に挨拶したり墓参りしたり、駅前の商店街を散策したり、そんなことをしてたら三が日もあっという間に終わる。

 

展示やら仕事やらをたくさんやった気がする今年は、個人の範囲ではダイエットのために食事制限をしたり運動をしたり、このブログを再開したりもした。何かをやり始めることは億劫だし、その意味を求めだすと面倒にもなるけど、やり続けるとそれらマイナスの感情がプラスに転化する瞬間があるから嬉しい。誰かから与えられるものではなく、内側から滲み出てくるご褒美みたいなもの。

 

今日はこれから池袋にて大学の同級生と焼肉。年に一、二回しか会わないので、とりあえずの近況報告が終わるとあとはいつもの思い出話に落ち着く。大学生時代の失敗話。互いに普段から連絡もしないので共通の話題がそれくらいしかない。けれど毎回同じ箇所で笑って、その度に「この話毎年してるよな」ってまた笑っている。同級生ってこんなもんかって思うし、この積み重ねでじじいになっていくんだなって変に達観した気にもなる。

俺の作家としての活動にもさして興味を示してくれないし、こんなに頑張ってるのだからもっと褒めてほしいって思う時もあるけど、なぜか嫌にはならない。というかそういう肩肘はらない空気感がむしろ心地よかったりもする。ありがたい場。

 

いつも部屋の中で制作をする日々。だから陽の光を感じたい。iPhoneでつかまえる手のひらの光。

 

また来年も人と関わっていきたい。その度に疑問に感じることや失敗や、自分の至らなさに直面するだろうけど、でもそれがない時間のつまらなさといったらない。ひとりが好きだけど、好きなことだけでは楽しいことは生まれないことも知ってる。

悩みながら怠けながらマイペースでやっていきます。

 

よいお年を。