ユニーク

unicoコラボアイテムの販売期間が終わりました。

ご購入いただいた皆さま、ありがとうございました。惜しくも購入できずに予約をして只今待っている皆さま、すみません、もうしばらくお待ちください。そしてお世話になったunicoの皆さま、重ね重ね感謝いたします。

 

(ここから1400文字くらい自慢)

 

まさかの反響の大きさに自分も、unicoの社員さんや店舗のスタッフの方たちも喜び戸惑っていました。

初日で商品の半分近くが売切れになってしまい、個数限定で制作した彫刻作品にいたってはオンラインで公開10分と経たずに完売。新宿・横浜・梅田の店舗に各8体ずつ展示していたものも、ほとんど売れてしまうという事態に。当初、unicoの社員さんと打ち合わせしていた時に「当社で扱うものとしてはかなり単価が高いので...」と少し懸念している様子もあったのだけど、蓋を開けてみたらどうでしょう、結果を十分過ぎるほどに出しました!!やったー!

 

さらに3日後には店頭で展開する商品が無くなり、補充するための本社在庫も確保できないということで、仕方なく平台を畳まざるを得ない事態。その後も再入荷の問い合わせが連日続くため、コラボアイテムでは異例の予約販売を開始。それも想定していた数より多くなってしまったため、早々に対応の期日を締め切ることに。そういうの全部ひっくるめてunicoコラボ史上前代未聞らしく、いつもメールでやりとりする際は淡々とした事務的な文章の社員さんが、「いやいやこれは好調どころの騒ぎではないですよ!!予想していた上の上の上でした!」と興奮を露わにするほどで、流石にこれはお世辞ではなさそうだ...。ということで、そんなん報告された日にはそりゃ気持ちいいですよ。

有頂天。歓喜乾杯にやけ顔。優越感いや、達成感。

 

もちろん、それを受け入れてくれた人たちあっての成果であることは承知しているし、「unico」というどでかい看板に乗っかっているからこその効果。工場で生産する人、パッケージを作る人、宣伝する人、運ぶ人、並べて販売する人、他にもたくさんの人が動いたからこそってのは重々自戒していますが、こんな場所で今回くらいはいいじゃない!俺だって頑張ったよ、

 

例えば今回のコラボを初めて告知する際、どの温度感で文章を組んだらいいのか考えて考えていたら深夜3時過ぎ。嬉しさ溢れる高いテンションでいくのか、あえて情報だけをちゃんと伝える言葉組みでいくのか、unicoからもらった材料から載せる写真のセレクト、その順番なんかも考えて、とにかくメモアプリと睨めっこしながらあーでもないこーでもないを数時間。結局は作りすぎない素直な言い方が一番伝わるだろうということで、現在公開されている感じに落ち着いたのだけど。

あとは、今までコラボしていた人がどういうアプローチで臨んでいたのか、そのイラストだけでなく文章とかも全部調べて、「もっとこうしたほうがいいのに」と感じた点はなんとなく記憶にストックして、で実際に何店舗か見て回って、店員さんやその場の雰囲気、置かれてある雑貨の系統なんかも頭に入れたりして、そういうのは全部絵を描く際に多少なりとも影響していたはずで。で、僕は制作に集中するときは下書きとかしないで瞬間瞬間の感覚を大事にしているんですが、その前段階にはこういう色んな細かい積み重ねがあるですよ。

 

今年入ってから友達と遊ぶこともなく部屋の中でずっと、ずっとこのunicoコラボと向かい合ってきたので(他の制作とも並行しながら)、せめてこのくらいの文字数は浸らせてほしい。

unicoコラボのタグでボツにした月と太陽の絵。最初の写真の絵は採用したもの。

 

彫刻を各店舗へ送る際に同封したメッセージカード。

取扱いに神経使うだろうし、最後までどうかよろしくお願いしますの気持ちで。書店によく飾られてる著者のサイン色紙みたいなノリ。

 

 

で、最後は制作途中に描いたラフから一部掲載。

 

 

去年の夏頃に構想開始。

自分の描く絵が、商品として大量に印刷、生産されるってどういう感じなのか、手を動かしながら探っていく。

 

思いついた言葉をとりあえず書き出していく。どんなタイミングでも、どんな場所でも。

他の制作においてもこの作業は必ずやる。昔から言葉(文字というか、それがもつ意味というか)が好きなので言葉と並行していないと自分で納得するものが出てこない。

 

キャラクターとはつまるところ無用の長物だとか、なんか見渡せば毒はおろか薬にもならないイラストばっかりで嫌になるなとか、はたまたいつかの失恋ソングみたいなことを考えながら書いたりしています。

ここで「家にいよう 外にいこう」という言葉が出てきた。語感もそうだけど、今考えてることが言葉になっていていいなと思い、他の表記も試してみる。

 

「Feel」もいいなと思って、それで架空ポスターを描いてみる。

オーガニック系ブランドのイメージ。

 

正直、このくまとペンギンの絵は自分の中でかなりグッときた。イラストとして使おうとか、コラボ自体のメインビジュアルになりそうとか思わないで何気なく描いていたのだけど、描き終わってふと見てたら、これじゃん!これでいけるじゃん!って思った。何がいけるのかは分からないけど、こういう時っていきなり視界が開けたような感覚になる。まあ結果としては使われていないのでそういうことなんだけど、一応最終選考までは粘りました。

My Little Loverの「Hello, Again 〜昔からある場所〜」が突然頭の中に浮かんできて、この日はずっと歌いながら描いていました。

 

ASOBI

 

ここらで一旦案に行き詰まり、何これ?みたいなのが混じっている。

 

 

以上です。

なんというか、多くの人が関わる企業との仕事では、その過程において生じる"温度感"みたいなものを伝えられる機会ってあんまりないと思うので、こうしてラフを公開することで各商品に対し、より愛着を持ってもらえたらいいなと思います。

(ちなみにテーマ考案もメインビジュアル描くのも、unico側から要請されたものじゃなく、僕個人が勝手に張りきっただけのものです。結果一つも採用とはなりませんでしたが、そのくらい気持ち込めていますってことで。暑苦しく聞こえてないといいけど)

 

5月、6月、飛んで9月、10月と告知することが控えています。どれもきっと驚いてもらえるんじゃないかと、内心ワクワクしています。特に手前にある5月の発表は、本当に最高な人たちとグッドなものをつくれたと思うので楽しみにしていて下さい。

 

 

 

 

 

unicoでは「自分らしくいられる心地良い空間づくり」というコンセプトを大切にしながら、 トレンドやニーズを取り入れたオリジナルの家具やファブリック、セレクト雑貨などのアイテムを豊富に取りそろえています。 あなたにとっての「たったひとつの大切なもの」を見つけてみてください。ブランド名のunico(ウニコ)は、イタリア語で「たったひとつの」「大切な」「ユニークな」などの意味をもつ言葉。