世界を犯す、騒がしい絶望。

こんにちはこんばんは。近藤です。

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久しぶりに映画『CUBE』を観ました。

1997年公開のシチュエーションスリラー。

『SAW』とか『es』とか、そういうのの同じやつ。

 

 

 

 

 

小学生の頃、夏休みに親戚のおじさんの家に泊まりに行った。

 

日中は畑で芋掘りの手伝い。えっさほいさ汗をかきながら芋を掘り出す。

夕方くたくたになっておじさんの家に戻り、ご飯をいただく。畑で採れた旬の野菜を使った料理。自分で採った芋も並んであって美味しく食べる。mogmog。

 

風呂に入って寝室に。

 

部屋は和室6畳間。

床の間には壷やら兜やら鯉のぼりやらが雑然と置かれてあって、いかにも田舎の家という感じ。しかし部屋の真ん中にはセミダブルのBEDがドン!

三つ下の弟と手持ち無沙汰でそのベッドに腰掛けていたら、おじさんがジュースを持ってきてくれた。そして「映画でも観るか」と一本のVHS。

 

当時はまだDVDが普及していなかったから、映画やドラマを観るといったらビデオしかなかった。自分の家にもビデオデッキがあって、それでよく『ドラえもん のび太の恐竜』を何度も観てた。父親が隠していたSMのポルノ映画を見つけた時もビデオだった。なつかし。

 

そして小さなブラウン管テレビ。

ヴィデオのパッケージには”CUBE”とあって、逆さの男の顔がぼんにゃりと浮かぶ気味悪いものだった。内心(みたくねー)と思っていた。おそらく弟も。

おじさんはニヤッとしていた。普段は無表情で古風な人という感じだけど、その時だけはやたら楽しそうだった。ひとりだけ。

 

冒頭にいきなり、男が細切れにされるシーンがある。

今だと実写バイオハザードの有名なレーザールームのシーンも思い起こす。

めちゃくちゃ衝撃的。というか劇薬。

 

そういう映像に耐性がまだなかったから、(なんてもん夜中に、しかも寝る前に鑑賞させるんだ)と思ってた。

だけど観ているうちにどんどん引き込まれていって、結局最後のエンドロールまで静かに弟と二人見入っていた。それは「面白かった」っていうよりか、妙な高揚感。未知のものを知ってしまったドキドキがしばらくは治まらない感じ。

時間も90分でそんな長くないってのも集中が途切れなかった要因かもしれないけど、なんにせよこれが初めての『CUBE』だった。

おじさんは途中でいなくなってた。

 

 

 

 

そっから日は経ち成人になり、ある時思い出してまた見返したくなって、続編の『CUBE 2』『CUBE ZERO』 も合わせて借りて観たけど、こちらは全然しっくりこなかった。やはり初代が最良。

 

その初代がNetflixに最近追加されてたからまた観たんだけど、無駄なくトントン進むから気持ちいし、やはりあの世界観がかっこいい。ただの立方体の箱なのにね。

そしてなにより今回の一番発見は、数学が得意な大学生”レブン”を演じたニコール・デ・ボアが可愛いということ!これは小学生の時分にはわからなかったな、、、特に口の形がいい。

 

 

 最後に、今回の記事を書く上で他のシチュエーションスリラー映画も調べてたんですが、まだ観てないのが色々あったので備忘録として名前だけ書き出しておきます。

 

アイデンティティー』

オープン・ウォーター

『実験室KR-13』

『フローズン』

『アンノウン』

『ATM』

 

こんなもんかな。

あ、思い出した、段ボールで作った迷路が人を殺しまくる『キラー・メイズ』てアホ映画があるんだけど、話はともかく、実際に段ボールで作られた小道具とか迷路のセットがとても良いのでオススメです。

それでは!