キミに100パーセント

ねえねえ ねむねむ

ぐっすりしてからの ほうがいい

 

やっと、やっと、なんとか展示までたどり着くことができた!よかったー。

そんな気持ちが素直に弾けた2023年8月16日(水)20時頃。ギャラリーにて、一緒に展示するトミムラコタさんと顔を見合わせて一安心。

 

「NEWFRIENDZOO」

会期:2023年8月17日(木)-27日(日)

時間:13:00-20:00

場所:VOID 〒166-0002 東京都杉並区高円寺北3丁目33-2 1F

※月曜定休、入場無料

そもそも今回のこの合同展示は、トミムラさんのDMから始まった。

内容は「高円寺にあるVOIDというギャラリーで8月展示をする予定なのですが、よかったら一緒に展示しませんか?」というもので、まずは「え!まじで!」という感じで素直に驚いた。

トミムラさんは何年か前に週刊ヤングマガジンで連載していた「ギャルと恐竜」という漫画を描いていたプロの漫画家で、一方その頃の自分はといえば自称美術家の今以上に宙ぶらりん状態で、ある日ふと目に留まった「ギャルと恐竜」の文字列をみて、なんだこれは?と不思議に思い、その連載初回から普通に読者として接していたような身なので、時を経てまさかこんな繋がり方をするとは想像もしていなかった。

 

ただ、ありがたいことにこの連絡をもらう少し前から、自分のつくったスタイロフォーム彫刻をトミムラさんが何度か購入してくれていて(おそらく数でいったら一番所有していて、打ち合わせで家にお邪魔したら部屋のそこかしこに飾ってくれていた!最高うれしいね)、その縁で多少交流はあった。

にしてもまさかの出来事だったけど、二つ返事でやります!ということで会うことに。

ギャラリーでスタッフの方と一緒に初対面挨拶がてら打ち合わせ。

聞いてみると日程以外はまだ何も決めていないということだったので、タイトルなりテーマなりを決めていく上で2人の共通項というか、まずはお互いを知っていくことから始まった。でもここを詳細に書いていくと長くなるので割愛。

ひとつ挙げるとすれば同じ1990年生まれで、なんとなく見てきた文化や景色が一緒だったことから、そんなに最初から緊張せずに接せれたことは大きかったかもしれない。

タイトルの「NEWFRIENDZOO」は、そんな互いの共通項を探っていくなかで出てきた言葉。

モチーフとしての動物、それに対する距離感、あとは語感的に気持ちのいい組み合わせ。

でも実は打ち合わせでは話していなかったけど、「New Neighbors(新しい隣人)」というのも候補として浮かんでいて、ただ近々でバンドのHomecomingsが同名のアルバムを出していたので諦めた。まあタイミング的に使うよなーと思いつつ、こういう旬っぽい言葉は早い者勝ちだからなんか悔しかった。

色々なことが決まってきて、あとはもう互いに作品制作頑張りましょう!となり、なったはいいが搬入当日までの間、気をつけてはいたもののやはりズルズルと不規則な生活になだれ込んでいった。朝と夜のバランスが日によって違う生活。不安定な精神状態ですがるように聴いていたのはポルノグラフィティ。疲弊している、けれどやらねばならぬ、そういう時は問答無用のパワー系音楽がとっても頼りになる。小賢しい音楽理論じゃない、感情がぶつかってくるようなもの。前回の個展準備中はひたすらB'zを聴いていた。その前は浜崎あゆみ。目の前でつくっているものと性格が真逆なほど集中できる。

そんで最後の最後、力を振り絞るぞ!となったときに頭の中で流れてきたのがタイトルにもあるように、きゃりーぱみゅぱみゅの「キミに100パーセント」だった。

クレヨンしんちゃんの主題歌としてもお馴染み。Puppyの「年中夢中”I WANT YOU”」も惜しいラインだったけど、圧倒的にリピートしてたのはきゃりー。嘘じゃなく1日これだけをリピート設定して制作してた。途中身体が痛くなったら立ち上がってリズムに合わせて少し踊ったりして、そんなんしながら搬入日を迎えた。

 

 

作品をギャラリーに運んで作品を並べていく。最後の打ち合わせぶりに会うトミムラさんの顔も安堵と疲労の両方が入り混じったような表情で、そうだよね。おつかれさま。と思う。

あーだこーだ悩みながら搬入を終え、あとは展示が始まれば終わりはあっという間。会期中、在廊できる時間を大切にしながら過ごしたい。

 

そういう本日19日土曜日は在廊する日。現在深夜2時30分。

 

ねえねえ ねむねむ

ぐっすりしてからの ほうがいい

明日から本気だすから